Scenaloomの脚本エディタは、ブラウザで使えるシナリオ作成アプリです。柱、ト書き、セリフなど1行ごとに要素を判別して書式を自動で整えるので、余白や字下げ、改ページをTabキーで合わせる必要はありません。書き出したPDFは、書いていた画面のページとそのまま一致します。

Scenaloomの脚本エディタ。中央に書式の整った脚本のページ、左にエピソードとシーンの一覧、右に1日の目標、ページ表示、形式の設定が並ぶ
1行ごとに書式が整い、画面のページがそのままPDFのページになります。

シナリオ作成アプリの基本:脚本の要素を1行ずつ判別

1行ごとに、その行が何なのかをエディタが知っています。使える要素は、シーン見出し(柱)、ト書き、登場人物、括弧書き、セリフ、転換、ショット、字幕、コメントの9種類です。2人が同時に話す場面には同時セリフも使えます。

キー操作は、パソコンの脚本ソフトに慣れた人の手癖に合わせています。Enterを押すと、ふつう次に来る要素に移ります。柱のあとはト書き、登場人物名のあとはセリフ、セリフのあとはト書き、転換のあとは新しい柱です。空の行でTabを押すとト書き、登場人物、転換、シーン見出しを順に切り替え、セリフと括弧書きも行き来できます。要素を直接選ぶときは、Macなら⌘、WindowsならCtrlと1〜7の数字キーを使います。

白紙から1シーンを書く様子です。Enterで柱が確定し、Tabで登場人物名に移り、書いたシーンがシーン一覧に加わります(画面は英語版)。
  • 英語の脚本では、ト書きの行に人物名を大文字で打つと、その行が登場人物名に変わります。
  • 空のセリフ行で「(」を打つと、括弧書きが始まります。
  • キー操作の一覧は脚本の書式設定にまとめています。

画面とPDFが同じページになる

見えているものが、そのまま相手に届きます。エディタの画面とPDFの書き出しは同じレイアウトエンジンを使っているので、エディタで37ページ目にある場面は、プロデューサーに渡すファイルでも37ページ目です。

ハリウッド形式のページは、米国のレターサイズにCourier Prime 12ポイント、1インチに10文字・6行、1ページ55行です。本文は左端から1.5インチ、右と上は1インチの余白で始まり、ページ番号は2ページ目から右上に入ります。柱、ト書き、ショットは60文字幅いっぱいに、登場人物名は22文字目から、セリフは10〜45文字目、括弧書きは16〜40文字目に置かれ、転換は右寄せです。業界で標準とされる組み方なので、1ページはおよそ1分の尺になります。日本の脚本でいう「ペラ1枚で約30秒」とは単位が違うので、尺を見積もるときはどちらの形式かを確認してください。

(MORE)と(CONT'D)は自動で入る

続きの記号を自分で打つことはありません。ハリウッド形式でセリフがページをまたぐと、ページの下に(MORE)、次のページの頭に「名前 (CONT'D)」を自動で入れ、区切りの前後には少なくとも2行ずつ残します。同じシーンで同じ人物がト書きをはさんで再び話すときも、登場人物名に(CONT'D)が付きます。

.コインランドリー - 夜

乾燥機が回っている。結衣(30代)が、自分のものではないシャツを畳んでいる。

@結衣
6番に、これを忘れていった人がいる。

シャツを広げる。胸ポケットに名札が留めたままだ。

@結衣 (CONT'D)
しかも、向かいの銀行の人。

改ページの決まりも同じ考え方です。柱、ショット、登場人物名は次の行と離れず、転換がページの先頭に来ることもありません。

ハリウッド形式とアジア形式

読まれる場面に合った形式で書けます。ハリウッド形式は上で説明した米国の組み方です。アジア形式は日本語、中国語、韓国語の脚本向けで、シーンに番号が振られ、柱の下にそのシーンの出演者が並び、セリフは中央の段組みではなく「名前:セリフ」の1行で組まれます。日本の脚本で一般的な200字詰め原稿用紙の縦書きとは見た目が異なりますが、柱・ト書き・セリフの3要素で書く考え方は同じです。上のコインランドリーの場面をアジア形式に切り替えると、次のように組まれます。

1、コインランドリー 夜
出演:結衣
△乾燥機が回っている。結衣(30)が、自分のものではないシャツを畳んでいる。
結衣:6番に、これを忘れていった人がいる。
△シャツを広げる。胸ポケットに名札が留めたままになっている。
結衣:しかも、向かいの銀行の人だ。

画面の表示言語は日本語のほか、English、简体中文、繁體中文、Español、Français、Deutsch、한국어から選べます。なお、Final DraftとFountainの書き出しは常にハリウッド形式になります。

ミニマル、ページ、スピードの3つの表示

下書きの段階に合わせて、ページの見え方を選べます。ミニマルは改ページを描かずに初稿を一気に書くとき、ページは枚数が大事な段階で実際のページを見ながら書くとき、スピードはとても長い脚本でも動作を軽く保ちたいときに向いています。文字の大きさ、行間(狭い・標準・広い)、シーン番号の表示はそれぞれ別に切り替えられます。詳しくは表示とページ割りをご覧ください。

書式チェック、改訂、集中モード

警告をずらりと並べるのではなく、本当に直すべき点だけを短く示します。書式チェックが見つけるのは、セリフのない登場人物名、話者のいないセリフ、空の柱、同じ人物の名前の表記ゆれ(「健太」と「ケンタ」など)です。どの項目からも該当の行に飛べます。

  • 画面の情報を減らして書くための集中モードとタイプライターモード。
  • 改訂マークを付けられる改訂モード。マークはPDFにも反映されます。準備稿から決定稿へ直していく過程を追えます。
  • 撮影に入ったあとのシーン番号の固定(5A、5B、OMITTED)とページの固定(12A、12B)。
  • タイトル、サブタイトル、脚本、作者、版、連絡先、稿の表記を入れられるタイトルページ。
  • 検索と置換、太字・斜体・下線、行へのコメント、書式バーの1日の目標(文字数)。

FDX、Fountain、PDFの読み込みと書き出し

書きかけの脚本も、打ち直さずに持ち込めて、持ち出せます。読み込めるのはFinal Draft(.fdx)、Fountain(.fountain、.spmd)、PDFのファイルです。新規作成のページに脚本を貼り付けることもできます。

書き出せる形式は、PDF、Final Draft(.fdx)、Fountain、Word(.docx)、テキスト、Markdownです。FDXは太字・斜体・下線を保ったまま行き来できるので、Final Draftを使う共作者や制作会社とも作業を分けられます。対応形式の一覧は読み込みと書き出しにあります。

脚本エディタは無料プランを含むすべてのプランで使えます。インストールは不要です。ブラウザで脚本を書きはじめる

よくある質問

脚本を書くアプリとして、書式を自動で整えてくれますか?

はい。Scenaloomは、柱、ト書き、登場人物、括弧書き、セリフ、転換、ショットといった要素ごとに各行を整えるので、字下げや余白は書くそばから反映されます。EnterとTabでパソコンの脚本ソフトと同じように要素を移動でき、改ページでの(MORE)と(CONT'D)も自分で打たずに入ります。

日本語の脚本は書けますか?縦書きにはなりますか?

日本語の脚本は書けます。ハリウッド形式のほかに、日本語、中国語、韓国語の脚本向けのアジア形式があり、シーン番号付きの柱、出演者の行、「名前:セリフ」の1行で組まれます。200字詰め原稿用紙の縦書きには対応していません。画面の表示言語は日本語を選べるので、共作者がそれぞれ自分の言語の画面で同じ脚本を書くこともできます。

エディタのフォントと用紙サイズは何ですか?

ハリウッド形式では、米国のレターサイズにCourier Prime 12ポイント、1ページ55行で、左端から1.5インチ、右と上は1インチの余白です。ページ番号は2ページ目から右上に入ります。業界標準の設定なので、1ページがおよそ1分の尺になります。

PDFはエディタの画面と同じになりますか?

はい。エディタとPDFの書き出しは同じレイアウトエンジンを使うので、書いている間に見えている改ページ、(MORE)と(CONT'D)、ページ番号がそのままファイルに入ります。タイトルページ、シーン番号、改訂マークなどは書き出すときに選べます。

Final DraftやFountainのファイルを読み込めますか?

はい。Final Draft(.fdx)、Fountain(.fountain、.spmd)、PDFの脚本を読み込めるほか、新規作成のページに脚本を貼り付けられます。Word(.docx)は書き出しのみで、PDF、FDX、Fountain、テキスト、Markdownとあわせて選べます。FDXは太字・斜体・下線を保ったまま行き来できます。