『SAVE THE CATの法則』は、ブレイク・スナイダーが脚本の構成を15のビートに分けて示した脚本術の本です。このビートシート計算ツールは、脚本の長さに合わせて、各ビートを何ページ目に置けばよいかを計算します。ページ数を入れて構成を選ぶと、ビートの位置があなたの脚本に合わせて伸び縮みするので、90ページのコメディにも120ページのドラマにも、それぞれの目安が出ます。
使い方
- 脚本の長さをページ数で入れるか、尺を分で入れます。1ページ1分なら、どちらも同じです。
- 構成を、三幕構成、15ビートシート、ヒーローズ・ジャーニーから選びます。
- 各ビートのページを読むか、表をCSVでダウンロードして表計算ソフトで開きます。
計算の仕組み
各ビートは、物語全体に対する割合の位置にあります。15ビートシートでは、きっかけが約10%、ミッドポイントが50%、第三幕への突入が約77%の位置です。ツールは各割合にページ数を掛け、整数のページに丸めます。110ページの脚本ならミッドポイントは55ページ目、90ページなら45ページ目です。
| ビート | 割合 | 90ページ | 110ページ |
|---|---|---|---|
| きっかけ | 10% | 9 | 11 |
| 第二幕への突入 | 20% | 18 | 22 |
| ミッドポイント | 50% | 45 | 55 |
| すべてを失う | 68% | 61 | 75 |
| 第三幕への突入 | 77% | 69 | 85 |
日本の脚本をペラ(200字詰め原稿用紙)で書いているなら、ペラの枚数を入れれば同じ割合で目安が出ます。2時間の映画をペラ240枚で書くなら、ミッドポイントは120枚目あたりです。
目安であって、決まりではない
ページ数は型にはめるためではなく、確かめるために使います。110ページの初稿でミッドポイントが70ページ目に来ているなら、真ん中がたるんでいるか、第一幕が長すぎるのかもしれません。45ページ目なら、物語が急ぎすぎている可能性があります。数ページのずれはふつうで、10ページ以上ずれていたら見直す価値があります。
選べる構成
- 三幕構成:オープニング・イメージから結末までの7つの要所。三幕構成のガイドをご覧ください。
- 15ビートシート:ブレイク・スナイダーの『SAVE THE CATの法則』で広まった、オープニング・イメージからラスト・イメージまでの細かな区切り。ビートシートのガイドをご覧ください。
- ヒーローズ・ジャーニー:日常の世界から帰還までの、神話的な旅の段階。物語の構成のガイドをご覧ください。
起承転結で考える場合は、第二幕への突入までを「起」、ミッドポイントまでを「承」、すべてを失うから第三幕への突入あたりを「転」、残りを「結」と見ると、ビートと重ねて使えます。詳しくは起承転結のガイドで紹介しています。
脚本と一緒に動くビート
Scenaloomでは、構成の型から脚本の長さに合わせた目安のページ付きでビートを作り、書きながら実際のシーンの位置と比べられます。無料で始めるか、ビートシートのテンプレートをダウンロードしてください。
よくある質問
SAVE THE CATの法則とは何ですか?
ハリウッドの脚本家ブレイク・スナイダーが書いた脚本術の本で、映画の構成をオープニング・イメージからラスト・イメージまでの15のビートに分けて示しています。日本でも翻訳が出版され、脚本や小説の構成を考える定番の型として知られています。
ミッドポイントは脚本のどこに来ますか?
ページ数のおよそ半分です。110ページの脚本なら55ページ目、90ページなら45ページ目。数ページ前後するのはふつうです。
これは公式のSAVE THE CATのビートシートですか?
15ビートの選択肢は、ブレイク・スナイダーの『SAVE THE CATの法則』で広まったビートシートに沿い、一般的に使われている割合を使っています。ツール自体は独立したもので、本とは関係ありません。
小説にも使えますか?
使えます。ページの代わりに、予定の章の数や、1,000字単位の文字数を入れてください。ビートの割合は変わりません。
テレビドラマの1話にも使えますか?
その話のページ数を入れてください。民放の連続ドラマはCMの区切りで幕を分けることが多いので、ビートは幕の区切りではなく、物語の確認地点として使います。